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コロナウイルス通信 2023年第4週 「クラーケンをも超えていくコロナウイルス」

時間が経つのはあっという間で、2023年になってから早くも一ヶ月が過ぎ去ろうとしています。今週も世界で起こったコロナウイルス関連ニュースを手短にまとめ、みなさんの情報収集をお手伝いしていこうと思います。



進化の収まる気配なし


新型コロナウイルス変異株、クラーケンの登場で始まった2023年ですが、それと同等以上の進化を遂げた変異株が世界各地で独立して確認された一週間でした。


・3回コロナウイルスワクチンを接種したあと、4回目にオミクロン対応ワクチンを打つとわずかに抗体を示す検体も存在するクラーケン株ですが、これすらもはやほとんど効かないCH.1.1とCA.3.1という2つの変異株が確認されました。


・ゼロコロナウイルス政策を放棄して以降、人口の約8割が感染したとされる中国では、既に消滅しかかっていたと思われていたBA.5株の後継種、BA.5.2系統のさらなる変異株が独自に広がっていることがわかりました。


さらに広がる長期障害


コロナウイルス感染が長期、そして広範に渡る障害を残すということがわかっているにも関わらず、共通名称や分類法、病態などの統一定義がないのが実態で、いかに経済界がその存在を公衆の目から隠したいと思っているかが伺い知れます。そんなコロナウイルス長期障害について、さらに実態を明らかにする研究が発表された週でした。


・これまでの追跡調査スタイルとは別に、無作為抽出でアメリカの18歳以上の国民に聞き取り調査をした結果が発表されました。これによると、アメリカの全成人の約7.3%にあたる、1900万人がすでに長期障害を負っていることがわかりました。


・逆に追跡調査した結果も公表されました。これによると、これまで「1年以上長引く後遺症」とされてきたものの、実際には神経認知、倦怠感、筋肉に関する症状は91%の患者で2年経過後も継続し、復職出来た人は全体の40%しかいなかったということが明らかになりました。


長く続き、すぐに戻ってくる


いかにコロナウイルスを体から排除し、また再感染させないことが難しいかを示す研究も発表されました。


・PCR検査で300日間陰性が出続けたものの、最終的に死亡した27名のコロナウイルス感染者を分析した結果、回復したと思われていたものの実際には血管炎や間質性肺炎など、急性期と同じ症状が観察されたという論文が公開されました。


・15,000匹の全ミンクがコロナウイルスに感染した農場では、二ヶ月間の平穏期のあと、再び75%が陽性になったという研究が2021年5月の段階で発表されており、免疫がつかないということが二年前の段階ですでに明らかだったことがわかりました。


・無症状感染した子供の場合、口蓋扁桃やアデノイドにウイルスが潜伏。その部位のACE2受容体などを勝手に増やして感染しやすくさせてしまうほか、複数の変異株が同居し、乗り物にしてしまっていることがわかりました。


・献血された血液を分析した結果、カナダでは国民の73%が感染したことがわかりました。


ワクチンを減らす動き


未だにその効果を支持する専門家も多くいる中で、アメリカとイギリスはコロナウイルスワクチンの接種数や種類を減らす動きに出ています。


・アメリカのFDAは、オミクロン対応以前のバージョンのワクチンを廃止することを検討していることがわかりました。


・医療従事者や議員などからワクチン政策を見直す動きが起きていたイギリスでは、2月以降、健康な50歳未満へのブースター接種をやめるという発表が出されました。


漂流する世界


その他、今週特に重要だったニュースを挙げていきます。


・WHOは、コロナウイルス死亡数が発表されている数字だけでも増加しており、あらゆる指標が終息とは違う方向に向かっていると発表しました。


・コロナウイルスに感染した母親から生まれた赤ん坊は、口の中の微生物群が連鎖球菌中心の独特なものになってしまっており、微生物群に依存する免疫能力が変容させられていることがわかりました。



コロナウイルス感染による長期障害の実態や潜伏の仕方がより明確になってきている一方で、人間は新型コロナウイルスを根絶する代わりに、ただただ諦め、考え行動する努力を放棄しているように見えるニュースが続いた一週間でした。日本では少子化が加速度的に問題になっていますが、世界全体での人口の推移は長期障害にどう影響されるか、今後注視していく必要があると思いました。




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